すずききよしの音楽日記  Vol.30

2004.8.17

           すずききよしと素敵な仲間たち
       『LOVE & PEACE  2004』すずききよしConcert


例年より、一寸早めの731日、2時開演の予定でしたが、すでに2時間前から来場された方もあり、皆さん早くからお待ちなので、1時50分からシングアウトをすることにしました。
 「四季の歌」「涙を流そう」など歌っていると、定刻の合図で第1部が始まりました。
トップは、1番若い生徒「田村 萌ちゃん(小学校4年生)」が、元気一杯に私の作曲した童謡「ふもとの夏は消えないが」を歌ってくれました。
 2番手は、2番目に若い生徒「中山翔子ちゃん(小学校6年生)」が、広島の子供に伝えたい思いで作った「ガラスの風船」を一生懸命歌いました。
 3番手は、シガーソングライター・カメラマンの「たっつあん」こと「立花正浩くんTVニュースで、熊本県五木村がダムの下になる?記事を聞いて、私が作詞・作曲した「故郷はダの下」をマーチン0028で弾き語り、皆さんの共感を得ました。
 4番手は、現在の生徒で最年長の、タクシー・ドライバー・シンガー「杉山 信くんの自作の詩を私がホ策して作曲した「特養ホームのお母さん」を熱唱。
 5番手は、信州高森のシンガーソングライター「佐々木 昌くん」地元の名産「市田柿」をテーマにした童謡を、マーチン0018で弾き語り。実力派の味に達しましたね。
 6番手は、枚方の歌謡教室の先生「武川康治くん」谷村新司の「昴」を、一法和尚のテナーサックスとピアニスト堂迫康雄氏のデュオの伴奏で堂々と歌唱。
 7番手は、一法和尚と堂迫康雄氏デュオの演奏で「アメージンググレイス」と「モーニング」魂を揺さぶるようなサウンドに「一法和尚さんのサックスはもう完全にプロだね、和尚さんには見えないね」とお客さんはベタ褒めでした。
 8番手は「すずきのりこ」は、息子の裕貴くん(小学校6年生)が、ギターの伴奏で応援。「竹田の子守唄」を歌いました。裕貴君は初舞台だと言っていたが、中々いい度胸でした。
すずきのりこはソロで、「街は天国に近くなった」「もしも核戦争があったら?」と言う近未来の歌。こんなことにならないことを願いながら作った歌。
 第1部のラストは、「小野真智子さん」のギター弾き語りで「百万本のバラ」(ロシアのシャンソンで松山善三さんの作詞の方)と、ダニーボーイ(アイルランド民謡、すずききよしヴァージョンの反戦歌)で、昔、アイリッシュの兵士に来た内容を翻訳したもの。
 第2部は、すずききよし独演会で、最初は、ボブ・ディランの「風に吹かれて」のすずききよしヴァージョン。
 次は、筑豊地方の日雇い労働者(元は炭鉱労働者)の子守唄エンヤコラ子守唄」を九州弁の語り入りで歌うと、始めは九州弁にクスクス笑っていたお客さんが、途中で「ジーン」と来て、眼鏡をはずして拭いている人も・・・、3曲目は、「おいらの空は鉄板だ」こ
の歌の語りは「あれは秋田弁だ」と、「東北のうたごえ交流会」で言われました。
 そして、「感謝の歌」と「有楽町で俺は待ってるぜ」で、肩をほぐして貰いました。
すずききよしのクライマックスは、「トーキングブルース・内地に帰ろう」です。
2次世界大戦に敗戦した時の「動乱の満州」で、父は戦死、母はソ連軍の兵士に犯され自殺、と言う3人の幼い日本人の子供達が、「歩いてでも、内地に帰ろう、お祖父ちゃんのいる広島に帰ろう」と徒歩で南に向かって歩き続け、いろいろな困難や事件と出遭いながら、雪で道を見失い、吹雪の中で立ち往生、眠り込んでしまう物語りをギターの弾き語りで、歌と語りで綴る13分ほどの大作です。
客席から鼻をすする音が聞こえ、ハンカチを目に当てる婦人の姿も多く見られ、歌う私の方は一寸辛かったです。
そして、プログラムの最後は、今こそこの歌で、若者も、乙女達も、全ての人々を励まさなければと、「君の胸の火を」歌詞はプログラムに印刷してありましたが、コールしながらシングアウト。
アンコールは「てのうた」を、小野真智子、すずきのりこの応援でシングアウト。二人の手話に合わせて皆で楽しく歌って終了しました。
 「すずききよしコンサート」名物、岸和田障害者作業所の、サンサンベーカリーのパンは、今回も大好評全部売り切れでした。
 そして、素敵な仲間達のCDのサインセールも好評で沢山お求め戴きました。
初めての試みアンケートも沢山回収され、感想の言葉も温かい激励の言葉や感想が多く、
殆どの方が、「家族的と言うか、暖かで楽しいコンサートだった」「また、来ます」「2月のワッハ上方ホール」の、「すずききよし独演会に必ず行きます」など大変好評でした。


                           すずき きよし