すずききよしの音楽日記 Vol.42

SUZUKI KIYOSI & Wonderful Friend’s

 2004

 LOVE & PEACE  Xmas Concert

 

 1218日は恒例のクリスマスコンサートですが、今年は会場の都合で1218日に、

大阪グリーン会館で催しました。

 今回は、05226日の「すずききよし独演会」に集中して、Xmasコンサートは中止しようか?」とも考えたのですが、「今年のXmasコンサートは何時ですか?」と、楽しみにしていらっしゃる方も多いし、グリーン会館のオーナーも「12月の18日土曜日が、空いてますよ」と、声をかけて呉れたし、「矢張り、例年通り頑張ろう」と言うことになりました。短い宣伝期間で危ぶまれましたが、会場してみると何時もの80%位ながら、準備していた椅子はほぼ満員。他の集会とぶつかったり、体調を崩したりで、来られないお客さんも随分いらっしゃったようです。(ご病気の方は、お早い全快を祈ります)

 第1部はシングアウトからスタートで、リーダーは小野真智子とすずきのりこ、伴奏は久し振りに参加の近藤斉人さんのピアノで「赤鼻のトナカイ」で、明るくオープニングしました。

 トップバッターは、最年少のもえちゃん(小学校4年生)曲目は「わらっているよ」記録映画「光の中に子供たちがいる」の主題歌。もえちゃんは歌詞と同じ様に、元気一杯にのびのびと歌えました。

 2番はタクシードライバー・シンガーの、杉山信さんの「特養ホームのお母さん」でした。この歌は岡山県の特養ホームで暮らすお母さんのことを、杉山さんが作詞したものに、手をいれ、彼の大好きなメジャーの演歌タイプに仕上げた歌です。お母さんに聞かせてあげたいと、2週間ほど前に録音したばかりです。

 3ヶ月ほど前に、練習用のテープを聞かせたら、それまで殆ど意識のなかったお母さんが、この歌を聞いて[何年ぶりかに意識を取り戻し、にっこり笑った]と言う事で、所長さんや、介護職員の皆さんから「本番のテープを聞かせて欲しい」と言われたそうで、録音したのですが、改めて歌の持つ力を感じさせました。

 3番目は、ケイ・シュガー(シャンソニェ)の自作のシャンソンの弾き語り。このコンサートには初顔ですが、老人性痴呆症をテーマにした歌で、中々聴かせました。

 4番目は、一法和尚のテナーサックスと京都祇園のクラブで活躍中のピアニスト原さんの

デュオで、「ホワイトクリスマス」と、「アメイジンググレイス」と御得意の「枯葉」でした。 和尚のテナーサックスの演奏は、今や、サックスが歌っています。

サックス吹きは沢山いますが、はじめは楽譜を吹いています。やがて音楽が吹けるようになります。上手くなると、サキソフォンが歌を歌うようになります。そうなると演奏だけでお客さんを魅了するようになります。

遂に、一法さんこの域に達するようになりましたね。コンサートにいつも参加している常連さんは「一法和尚さんは、ほんまに上手になりはったわ。年を取っても一生懸命頑張ったら腕を上げるんやネー」と褒めてました。「すずききよしさんも、しっかり練習しいや」

と言われた様な気がしました。

 第1部のトリは、すずきのりこの弾き語りで、懐かしいポピュラーの「5番街のマリー」

と、のりこが保母さんをしていた頃、自分で作曲した「わたしは保母」。久し振りに聞いたけど、結構可愛い歌でした。

 3曲目は、以前に私たちと一緒に関西フォークの中で活動していた[月と5ペンス]の持ち歌「海のメモアール」最後が、「アメリカが、イラクで残酷な無差別爆撃を繰り返し、子供たちを含む、無数の一般市民人を虐殺している事に抗議する」意味で私が作った歌「瓦礫の街に朝日がやってきた」は、聞く人に衝撃的な内容のブルースでした。

のりこの声は音域ではスーパーアルトなので、矢張りブルースに向いているようです。

真面目に練習すればいいブルースシンガーになれるでしょう。

 

1部が終わり、ティータイムは、クッキーつきのドリンクサービスで、しばらく歓談。

2部のトップは、たっつあんの弾き語りで、「WELOVEOSAKA」とシャンソンのヒット曲「ケ・サラ」(すずききよしヴァージョン)の2曲、ユーモラスな語りを交えながら

の演奏、フォークシンガーが、すっかり板についてきましたね。

 続いての舞台は、もうベテランの域に達した、小野真智子の「サイレント・ナイト」英語でスイングして歌いました。次はビートルズの「イエスタデイ」これも原語できっちり歌いました。今回の挑戦は、「ブルースハープ」つまり、ハーモニカをホルダーで首にかけて歌う事にチャレンジ。前日の練習ではかなり上手く吹けたけど、本番では唇が乾くので、すべりに苦労してました。でも難しいブルーノートが(吸う音で半音下げるテクニック)が

出来始めました。最後の曲は、岸和田の障害児のお母さんの作詞で「輝く未来」最後の歌詞の「お母さんの子供に産まれてくれて有難う」の歌詞では、感動しているお母さん達の姿も見られました。小野真智子は、大好きなお父さんが亡くなったばかりで、一寸元気がなかったけど、もう少しアップテンポで歌うお稽古をしましょう。

 最後は、すずききよしのステージで、最初の曲は、ホームレスの小父さんと、只一人?の家族である雑種の犬との暖かい友情をブルースにした「ポチと小父さん」近所の薬局の

ご主人のリクエストで、「お役人はお手盛りの税金で自分たちの退職金や、保険の掛け金まで自由自在、」警察官は「俺々詐欺」を取り締まるどころか、自分がそれをやってる、痴漢はする、その代わり、検挙率は下がりっぱなし、などをテーマにした「お役人のブルース」、

北朝鮮に拉致された子供を思って抗議する歌「あの子を返して」「NO MOR WAR」などを歌い、226日の「すずききよし独演会」へのお誘いを、お願いいたしました。

 ラストのシングアウトは「てのうた」で出演者全員が出場して手話をしながら、元気一杯歌いました。

コンサートが終わって、参加されたお客様は、皆さん笑顔で「良いお年を」と、声を掛け合って帰っていらっしゃいました。

私は「今日は、体調が最悪だったけど、健康を取り戻して、最善の状況で「独演会」を迎えなければならない」と決心しました。

会場にお越しの皆さんも、急な仕事や用事で来られなかった皆さんも、元気で新年を迎えましょう。そして226日は、万難を排して「ワッハ上方ホール」へ、ご来場下さい。

楽しい生きがいのある「世の中つくり」に力を合わせて進みましょう。