すずき きよしの「音楽日記」 Vol.4 
今年も元気に メーデーで指揮


 
 日本民族大移動の季節がやって来ました。
TVや新聞報道によれば関空も、成田も、海外旅行や、国内旅行の家族連れで超満員。
帰りの姿を想像するだけで、気の毒.........。(負け惜しみとちゃうでぇ)
 私はと言いますと、5月1日、第71回メーデーに、音楽ユニオンのユニットと
大阪のうたごえ合唱団と参加、私は編曲と指揮を担当している年中行事です。
 前日までの気象予想が幸いにも外れ、前夜の小雨も上がり、ほどよい埃止めとなり、
晴れ過ぎにもならず、薄曇り模様の最高の天候に恵まれ、大成功のメーデーでした。
 長い不況、リストラなどの暗い社会状況の中で、何とか「国民本位の政治」を
目指しての労働者の決意表明が続きました。
 今年は、メーデー歌集の他に、私の作詞・作曲した「てのうた」も全員で歌いました。
明るいリズム感のある歌だし、内容もよいので、うたごえ合唱団のみなさんも
力強く歌ってくれました。

 「てのうた」を紹介します。この歌は1985年に岸和田障害者共同作業所で
「すずききよし愛と平和のコンサート」を成功させてくれたのを記念して
お礼の心をこめて作った歌です。
今では福祉の現場は勿論、教育やいろんな分野で静かに普及しています。
 手を使うことの出来るのは、霊長類だけ、それが学習すること、
作る(労働)ことを覚え、人間へと進化していく過程を、3分間の歌にした、
判りやすい「史的唯物論」であると、某大学教授が称賛したという噂です。
 この歌は、すずききよしのCDアルバム「LAST WILL LIVE'96」に収録しています。
詳しくはホームページ「CDのこと」参照してください。


          てのうた
                        すずき きよし 作詞・曲

1 君のその手は なんのための手
  君のその手は ものをつかむ手
  しあわせをつかむ手 未来をつかむ手
  君のその手は みんなとつなぐ手

2 君のその手は なんのための手
  君のその手は ものを学ぶ手
  しあわせを学ぶ手 未来を学ぶ手
  君のその手は みんなとつなぐ手

3 君のその手は なんのための手
  君のその手は ものをつくる手
  しあわせをつくる手 未来をつくる手
  君のその手は みんなとつなぐ手