すずききよしの音楽日記  Vol.46

戸田恵子さんのひとり芝居「なにわバタフライ」を観劇して感激!

 

 2月6日(日)大ファンである戸田恵子さんの「ひとり芝居」
の『なにわバタフライ』を、1年先輩の高室さんと待ち合わせて

観劇しました。
 まるで親父ギャグみたいですが、感激の観劇でした。途中でこ

らえきれずに笑い、涙が何度も溢れてきました。
 生前、ミヤコ蝶々先生には、お逢いした事がありますが『私な

あ、小学校も行ってないから、字ィあんまり知りまへんねん。』と

衒いもなく、初対面の私に仰ったことがありました。しかし「本

当に哲学を持った芸人さんだ」と心から感じた方でした。
 戸田恵子さんは、蝶々さんの12、3歳から晩年までを1場(

一景)だけで舞台表に出ているのは、一人だけで、でも見ている

お客さんは、初恋の和歌山の劇場のぼんぼん、小さな小さなお父

さんや、大きな大きな、大物の落語家のお師匠さん、「ニイやん」

と呼んでた、最初の恋人、僕ちゃんと呼んでた「南都雄二」さん

が、舞台で一緒に芝居を観せて呉れているような錯覚を起こす程

、名演でした。
 まさに、「戸田恵子さんは、杉村春子さんや森光子さんと同じ域

に達した」と、私が感じた良い舞台でした。
 勿論、鬼才、機才、奇才の三谷幸喜さんの演出も有っての事であ

ことは、理解出来てはいるが、それでも尚且つ『戸田恵子は素晴

らしい』と言い切れる大女優でした。
 それに、マリンバとパーカッションのデュオの生演奏が「劇伴

(BGM)」と「効果音楽(エフェクト)」がイキイキと芝居を支

えてくれていた、と感じました。
 一緒に行った高室先輩が「誘ってくれて、本当に有難う」と喜

んでくれたのも嬉しかったです。