すずききよしの音楽日記  Vol.50

   76回メーデー、万歳!! 

 

  200551日、「晴れた5月の 青空に」の歌が、一寸似合わない今にも泣き出しそうな曇り空でしたが、年に1度の「労働者の祭典」です。

今年は、第76回メーデーです。第2次世界大戦中は、メーデーが禁止されていたので、この数字になります。日本で最初のメーデーは1920年ですから、戦争中も若し続けていたら、第86回になる筈ですね。

「すずききよしと音楽家ユニオンのミュージシャン有志」と、「大阪のうたごえ合同」合唱団の集合が、8時なので私たちは6時半に武庫之荘を出発しましたが、思ったより早く現場に到着。合唱団も今年は割りに早く集まり、初めて演奏する曲を中心に、軽くリハーサルをしました。

 午前8時58分に、演奏開始。「晴れた五月」から始まり、「LOVE & PEACE」「青い空は」「世界をつなげ花の輪に」「沖縄を返せ」「がんばろう」で前半を終わり、続いて「ファンファーレ」は、木田泰三さんのトランペットソロで「インターナショナル」で式典の始まりです。

 セレモニーは、最初にJR福知山線の犠牲者への追悼の黙祷からはじまり、実行委員会や、来賓の挨拶がありました。今年は「憲法」「教育基本法」「年金法」「郵政民営化」など、重要な法律の改悪が企まれている中でのメーデーなので、そのような内容の演説や、それらの悪法と闘う決意の表明が多くされました。

セレモニーが終わり、デモ行進の出発を送り出す演奏は、「たんぽぽ」「みんな元気か」「てのうた」「誇りを胸に」「しあわせのうた」「心は何時も夜明けだ」「ねがい」で、元気一杯「デモ行進を送り出しました。時々「パラッ、ポロッ」と降り掛けた雨も本降りにならず無事メーデーは終了しました。

 合唱団も解散、バンドの楽器の片付けを終わり、解散して昼食は、十三の天津閣を退職した陳さんが「弟が北浜のエルシアターの向かい側に、『上海りル』と言う美味しいチャイニーズレストランを開いて手伝っているから、是非来てください」と電話があったので、早速行ってみました。

2階に案内されて座ってみると、戦前の上海の雰囲気を漂わせた、おしゃれな店で、味はご機嫌でした。聞くとコックさんは神戸の一流店から引き抜いた、腕利きのコックさんだとの事。『中国現代料理』とわざわざ書いてあるだけに、若いお嬢さんたちにも受けそうないいお店でした。

 ふと窓の向こうを見るとメーデー帰りらしい人たちが、向かい側の食堂が満員でぞろぞろ歩いているので、何気なしに手を振ると10数人入って来ました。

私の顔をみて「あれ?すずききよしさん?」と言うので『そうです。此処美味しいですよ』と言うと次々と、入ってきて3Fに上がって行きました。

 きっと、満足してもらえたと思います。