すずききよしの音楽日記 Vol.53

「福崎町も暑かった」717日(日曜日)晴れ

 

兵庫県福崎町は、人口が約2万人の閑静な農村地帯です。文学者として高名な柳田國男さんの出身地です。柳田國男といえば「遠野物語」に代表される民俗学者としても有名なでもありますが、もう一人偉大な人物が生まれた町でもあります。造船日本の恩人と言われる吉敷雅夫博士です。

 博士は、巨大タンカーなどの造船に必要な溶接技術の開発や、造船力学の研究開発に貢献され、宇宙船にも応用されるなどの大きな業績を残した方です。

 そう言う事もあって、この町は文化運動が中々盛んで、いろんな形で文化的なイベントを実行しています。

 この度は、この町の文化協会の主催で「道上洋三のパーソナリティー奮戦記」を、企画させて頂きましたが、道上洋三さんは朝日放送のパーソナリティーで関西では超有名なアナウンサーです。

 朝日放送ラジオの毎朝午前630分から9時までの2時間半の番組で「おはよう!パーソナリティー道上洋三です」と、TVでは「歴史街道」のナレーションを担当している人です。

 今年62歳になりますが、スポーツマンで中々元気の良い方です。「仕事の都合で1時間ほど遅くなる」と言う事でピンチヒッターとして、急遽「すずききよし・コンサート」をする事になりました。

 福崎町文化センターは、1時間半も前から、町の人たちが次々と会場に入ってきて、「道上さんの人気は流石だ」と思っていましたが、福崎町文化協会の吉識会長の開会の挨拶に続いて、嶋田正義町長さんのご挨拶があり、その中で「すずききよしさんは大変有名な方で,たくさんの名曲を作曲された方です。」と紹介して下さいました。

 小野真智子と私とで、シングアウトで幕開け、「四季の歌」「ひとりの手」お客さんも声を出して歌ってくれました。

 私の「エンヤコラ子守唄」では、九州便の語りで最初はクスクスと笑いかけたお客さんも、歌終わりではホロリとしたり、小野真智子の「テネシーワルツ」や、「サマータイム」では懐かしそうな笑顔で拍手、その後は私の「感謝の歌」(オールド・ラブ・ストーリー)、そして「俺らの空は鉄板だ」、最後は「てのうた」のデュエットで締めくくりました。

 ギャグにも大いに受けてくれるし、シングアウトでは一緒に歌ってくれるし、

お客さんが積極的に楽しく雰囲気つくりに協力してくださって、楽しいコンサートが出来ました。