すずききよしの音楽日記 Vol.58

                     

すずききよしと素敵な仲間たちと一緒に
      愛と平和のXmas コンサート2005
         in 大阪グリーン会館大ホール 1217()1330  


 巷ではジングルベルと、年末大売出しの賑わいが、慌しくなって「今年も残り僅か」と年末の雰囲気を盛り上げていますが、道行く人々の顔は、もう一つ冴えないのは、矢張り景気が一向に回復しないからでしょうか?

 でも、『小泉内閣打倒!!』と皆が立ち上がれば、もう少しましになるかしら?

の声もありますが、私たちは負けていられません。今年も恒例の「素敵な仲間たちと一緒に『愛と平和のXmas コンサート』in大阪グリーン会館大ホール」を開催しました。
 私たちの()C.A.M音楽出版は、毎年12月には、福祉関係の大きなイベントの取り組みをさせて頂いています。今年は今月11日に、『お筝とフュージョンとア・カペラのコラボレーション』の、企画・構成・演出・編曲を担当して成功しましたが、平行して、ある出版社よりの注文で急ぎの仕事が入りました。
 何しろ、最小限のスタッフで運営している事務所ですから、この『愛と平和のXmas コンサート』の宣伝・準備が立ち遅れていましたので『開演したらお客さんは30人だけ?なんてことにならないかしら?』と心配していました。
 それでも「素敵な仲間達」は、9時に集合、舞台設営(180px90cmのパネルと60cm x 40cm x 20cmの箱馬を組み合わせて2間x4間x1.5尺のステージを設営するのです。) をします。

 今回は、事情があって、私は遅刻して設営には間に合いませんでした。
皆がリハーサルが終わった頃、MOGURA(次男の鋼)君の車に載せて貰って到着しました。
 宣伝不足の上、TVやラジオ、新聞なども『気象予報』で『今年最大の寒波が来襲します。近畿地方も大雪になるかもしれません』などと、お客さんの出足を止めるような報道をするので、『えらいこっちゃ!?』と思っていたところ、超満員とまでは行きませんでしたが、80人分くらいの椅子が埋まって、少々追加の椅子を出しました。
 お客さんは、1,500円で、田村萌ちゃんの手書きの可愛いチケット、とクッキ一袋とドリンクを受取ってニコニコと席に着きます。

 プログラムは、小野真智子、すずきのりこの2人で「赤鼻のトナカイ」「てのうた」のシングアウト、近藤斉人さんのピアノ伴奏と明るく始まりました。
 最初の出演者は、杉山信、個人タクシー・ドライバー・シンガー(但し演歌風)
自作詞の「思い出のふるさと」すずききよし作曲の正統派歌謡曲。

 次は、頑張り屋の吉田マリ子、すずききよし訳「ケ・サラ」を歌いました。

3番目は、「パン屋の兄ちゃん」こと雨田さん。現在は泉南共同作業所の所長さんです。「にしむらよしあき訳のケ・サラ」でした。

 4番目は、近藤斉人さんのピアノソロは、スタンダードナンバーの「Take the Atrain」を演奏、会場のジャズファンは大喜び、大拍手でした。

 5番目は、シンガーソングライター・カメラマンのたっつぁんの「ふるさとを見つめてみよう」(すずききよし作詞・曲)とアイルランド民謡「ダニーボーイ」(すずききよし訳)ダニーボーイは感情込めすぎでゆっくり歌い過ぎと評判。

 6番目は、久々の登場でMOGURA君ことすずき鋼。「チャンス」と障害者のバス「ひまわり号の歌」を相変わらずの元気な声で歌いました。

 7番目は、若い頃は「全解連の田端義夫」と高い美声だった、よしおちゃん。

すっかり落着いた声で、若き日のオリジナル「目を開こう」を熱唱。

 8番目は、すずきのりこで「五番街のマリー」と、初めて反戦フォーク「母の願い」(大貫弘原詩・すずききよし作詞・曲)に挑戦して熱唱しました。

 9番目は、すずきのりこの中学校の同級生で、インド音楽のシタールの名手、

田中峰彦さんが、「日本の政府が平和憲法を踏みにじって,イラクに出兵したり、それが憲法違反だというと、今度は憲法事態を改悪すると言う、これ以上黙っていたら、何をする判らない、恐ろしい政治になってきた。ノンポリの私も黙っていられない。是非出演して平和を訴えたい。」と、出演を申し入れ、初めての出会いの近藤ただとさんと、見事なコラボレーションの演奏でした。

 10番目は、小野真智子「今日は今九州にいる母が、帰ってくるからと、母の

大好きな「テネシーワルツ」を練習していたのに、母が怪我して来れなくなったけど母の為に」と、「テネシーワルツ」と「アメ−ジング・グレース」を歌いました。一生懸命に練習しただけに良い出来でした。

 11番目は、すずききよし、先日風邪を引いて以来、声の掠れが取れないので、

西村耳鼻科で鼻からカメラを入れて撮影した所、声帯の上から大きく腫れが、被さっており声帯が締まらなくなっていて、「歌ったり喋ってはいけません。」

と言われていましたが。今朝ヴァージョンを作った「新・2本人のブルース」と、

「ひめゆり節」をリメイクして共通語に戻して改題した「ひめゆり・白梅の乙女達」そして、「イヴのブルース」と三曲歌っているときに、一法和尚さんが無事到着したので、紹介しました。

 12番目は、一法和尚のテナーサックス演奏です。近藤斉人さんが次の仕事で帰ったので、MDのカラオケで「雪が降る」他1曲を演奏しました。

 古くからのお客さんは「一法さんは、本当に上手になりはりましたね。とても

本職が和尚さんとは思えまへんなー。ホンマのサキソホン奏者ですなー」

 まさに、一流のプロ並になったと、お客さん達の意見でした。
『今年も楽しい「Xmasコンサート」を有難う御座いました。どうかよいお年を』  
と口々にお客様は散っていきました。『今夜から、又酷く寒くなるそうですから、
お気をつけ下さい。』 

 次回は、来年の夏、729日(土)に、コンサートを開催することを参加された方に、お約束をし、散会いたしました。