すずき きよしの音楽日記 Vol.62

2006.4.4

 

近畿一円も4月の声を聞くと、何処も桜の花盛りです。
「サイタ サイタ サクラガサイタ」とカタカナで書くと私たち昭和の一桁世代は、小学校の1年生の頃を思い出します。小学校の先生は「桜の花は、日本民族の花です。
『パッと咲いてパッと散る』いさぎよい花です。
 みなさんも、お国の為に、天皇陛下の為に、パッと散る立派な兵隊さんになって下さい。」と教えられたことを思い出します。
 ところで、「いずみ野福祉会」では5月27日に狭山市の「SAYAKAホール」で「北野タダオ&アロー・ジャズ・オーケストラ」を招いて、『輝け未来コンサート』を催しますが、「なかまバンドを作ってコンサートに参加したい」とつじやま作業所の「仲間の手作り演奏」の時間を設けました。
 作業所の周辺に沢山生えている竹を利用して、職員達が工夫して、『竹のドラム』『竹のギロ』『竹のマラカス』等、パーカッションの楽器を手作りで創作し、「富田林市立第三中学校のブラスバンドとコラボレーションしたい」と稽古することになりました。
 曲目は『てのうた』と『テキーラ』の2曲です。
『テキーラ』の方は、三中のブラスバンドのレパートリーで、市販のスコアがありますが、『てのうた』はブラスバンド用のスコアは無いので、私が編曲しました。
 4月4日は桜の花を見ながら、富田林市の梅の里にある『つじやま作業所』に、第1回のお稽古の指導に行きました。オリエンテーションの後、希望によって、楽器の担当を決めて、「てのうた」のブラスバンドヴァージョンの練習用CDに合わせて練習をしました。
 かなり重度のメンバーもリズム感はしっかりしており、丸1時間以上、きっちり集中して練習してくれました。
 オリエンテーションから1時間半以上、最初は緊張していた『なかまバンド』の皆さんは凄く明るい表情で『楽しかった』『面白かった』とイキイキとした表情で『有難う御座いました。』とお礼を言ってくれました。
『次までしっかり練習してくださいね』と言うと、元気良く『ハーイ!』逆にこちらが元気を貰って帰って来ました。
 次のお稽古が楽しみです。