すずききよしの音楽日記 Vol.63

「大教組(大阪教職員組合)4.14決起集会に出演」


 先日、大教組の辻委員長から電話で「教育基本法改悪や評価

システムの改悪、賃金へのリンク制度実施などの悪法に反対し

て、決起集会を催しますので、是非出演して、組合員を励まし

てください。」と依頼がありました。
 出演時間は20分間くらいだと言う事ですが,元気の出る歌を
と言う注文だし、ギター1本で一人で歌うよりも、キーボード
の近藤斉人さんと、ヴォーカルは小野真智子さんに応援しても

らって賑々しく行こうと言う事で、3人で出演しました。
 教育基本法は、戦前の軍国主義教育で、戦地に沢山の学生・
生徒を送り出し、戦死者を出した教訓から、平和憲法の考え方
を基礎に、平和教育の基本を定める法律ですが、最近どんどん
と改悪が進められようとしています。
 決起集会は,6時半開場、6時50分開会と言うことでしたが
5時に入って舞台に行ってみると、会館のスタッフが準備を進
めていて「もう直ぐサウンドチェックも出来ますよ。」と言っ
てサウンドチェックと打合せをやってくれました。 
 集会のプログラムは開会の挨拶が終わると、舞台上に雛壇
の様に、役員席、来賓席、その前に議長席、演壇と組んであり
ますが、その前に私たちの為に、マイクや、モニタースピーカ
ーなどをきちんと組んでくれていました。
 開会宣言、そして、「第一部は文化行事としてすずききよし
さんと小野真智子さん、ピアノの近藤斉人さんの歌と演奏を送
ります」とMCが紹介。ピート・シーガーの「一人の手」から
スタート。そこで挨拶とメンバー紹介、続いて「てのうた」を
、小野真智子さんの手話つきで、演奏しましたが、毎年メーデ

ーでもやっているし、学校でもやっているそうで、先生たちも

かなりご存知で、大きな声でシングアウトしてくれました。
 3曲目は「ダウン・バイ・ザ・リバー・サイド(戦争はもう
厭だ)」で、その前に、「私が学徒動員で出発する時、予科練
に入隊する先輩達と一緒に、壮行会と言うことで、校長先生は
壇の上から、君達はお国の為に出発する。日本男児らしく堂々
と、天皇陛下のために戦って欲しい。
もしも、名誉の戦死をしたなら、靖国神社に会いに行く。」
 と挨拶をされました。憲兵隊がどこかで見ているかも知れま
せんから、校長先生も公式な送別の辞を読んだのでしょう。然
しその後、語学主任のF先生は、出発する生徒の一人一人の肩
を抱き、耳元で「ええか?どんなことがあっても死んだらアカ
ン。どんなことがあっても、生きて還って来るんやで。ええか
、ええか、判ったな。生きて還って、又一緒に勉強しような!
」と、仰ったのです。若し憲兵の耳に入ったら無事では済まな
いのに。」私はこのことを話して「ダウン・バイ・ザ・リバーサ

イド」を歌いました。
 最後に、「先生方の勤務を現場を知らない教育委員会が評価
し、君が代や、日の丸を踏み絵にする様な人権無視、おまけに
、評価を給料にリンクさせるよな悪法に反対です。
 そして教育基本法の改悪にも反対です。皆さん頑張って勝利
してください。では、勝利の為に、ウイシャル・オーヴァーカ
ムを力強く歌いましょう」とシングアウトしました。

 

to HP