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個展の覚え書き

note of a exhibition


 その1 手順

テーマを決める
複数のテーマを考えておいて同時進行で撮影しておけば写真を溜めやすい。
個展は自分のお気に入り写真を並べるだけでも良いかもしれませんが、テーマを明確にしたほうが来場者により楽しんでもらえるのでは、と考えています。
写真を撮る
テーマに沿った写真を撮りに行くついでにいろいろ撮っています。
例えば、海の景色を目的に撮影に行っても、花や途中の風景など気になったものを撮ります。 そうやって何年も経つうちに写真が溜まっていきます。テーマを一つずつ、個展という形にしてみました。
会場の予約
どの会場もメリット、デメリットがあります。 場所(交通の便、搬入出のしやすさ、来場のしやすさ)、期日や時間、料金、在廊の必要性、可能な展示方法。 何を重視するか悩むところです。
予約時期は、前年に翌年分を予約するのが一般的なようです。 空きがあれば直前の申し込みでも使わせてもらえました。
申し込みには、展覧会のタイトル(最初は仮でもOKだったりする)、展示予定枚数、代表者連絡先、販売の有無などを記入します。
写真を選ぶ
開催するテーマを決めたら使う写真を選びます。
候補の写真を一旦プリントしてみて使えそうなものを選びます。 必要あれば撮り直しや追加で撮りに行ったりもしました。
会場内、展示物配置の検討
会場の間取り図を元に、おおまかな展示配置を決めます。
場合によっては、写真も選び直します。
DMの作成
Photoshopを使って自分でデザインしました。
印刷はグラフィック社に発注しています。テンプレートも用意されているようです。
DMの配布
開催の3ヶ月くらい前を目安に、近隣の市町村の数カ所に配布しました。
公共の文化施設、民間のギャラリー、画材屋などに置いてもらいます。 開催近くになったら知人やDMを希望されていた方に郵送やメールで案内を送ります。
印刷
自宅のインクジェットプリンターで印刷しました。 紙は厚手のものを使うことが多いです。
大型のものはプリント依頼することもあります。
展示物の作成
私の場合は、額ではなくパネルにしています。

額は見た目が良い反面、保管場所がない、重くて運搬や展示が困難。
パネルは、薄いので保管が容易、ネットですぐに買える、額に比べて安い、加工がしやすい、軽いので一人でも運搬や展示が可能。
その反面、毎回パネルを買う必要がある、軽いので落ちやすい、落ちると角が潰れる、反りやすいなど、取り扱いに注意が必要です。

パネルの反り対策として次の二点に気をつけています。
・写真はプリントしたらしっかり乾かす。
・パネルは制作前にビニール袋から出して暫く室温に慣らしておく。

これまで会場でよく質問されましたが、写真をパネルに貼るのは難しいと思われている方が多いようです。 固めの紙を使えばシワになりにくいと思います。
SNSなど
インスタ等、効果あるようです。 私はブログやホームページにアップしていました。
搬入、飾り付け
枚数にも寄りますが、一人で作業して2~3時間。(パネルの場合)
  • あらかじめ考えておいた順に写真パネルを並べて、壁面に立てかける
  • 全体を見て、必要あれば順序を入れ替える
  • 高さと間隔を見ながら、パネルを取り付ける位置にマスキングテープ等で印を付ける
  • 印を付けたところにピンを仮打ちし、写真をかける(その2 パネルの設置方法参照)
  • 会場全体のバランスを見て、微調整しながら飾り付ける
 ※使えるテープやピンなどは会場の規則に従う
会期中
会場で受付など。
搬出
閉場時間の間際に来てくれる人もいるので、早めの撤収はしません。
その他
搬入や展示方法など具体的なことを知りたいなら、グループ展に参加してみてはどうでしょうか。 きっと参考になりますよ。


 その2 パネルの設置方法

展示見本
以下で二通り紹介しますが、どちらの方法でも壁からパネルを浮かせた展示になります。


ピンに掛ける場合
パネル裏の上方に脚を一本付けます。基本的に全てのパネルで同じ位置に脚を付けます。
一枚のパネルにプッシュピン三本を使用、逆三角形の配置で壁に刺します。
上二本はパネルをかけるため、下のピンはパネルが傾かないための支えです。

紐で吊る場合

  • パネル裏に麻紐をガムテープで留めます。留め方が弱いと抜け落ちるので要注意。
  • ガムテープから紐の頭頂までは数センチ。短すぎるとピンにかけにくくなります。
  • 壁から浮かすため足を付ける。パネルの大きさによっては一つでもOK。
  • ピン一本に掛けるので多少は傾きます。弱粘着のテープなどを足に付けて壁に固定します。

打ち付けるピンの本数は一本に減りますが、前準備の手間が増えます。