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手製本の作り方

book making


張り合わせで作る手製本

こんな感じの豆本サイズの写真集を作ろうと思います。 このタイプの作りだと、本が180度開くので絵本や写真集に向いてます。

ここでは豆本サイズですが、大きさが違っても作り方は変わりません。

((各部の名称))
☆ 表紙:タイトルや作者名
☆ 裏表紙
☆ 背:本の閉じてある側
☆ 小口:本をめくる側

((使用する道具))
☆ 木工用ボンド
☆ スティック糊
☆ ヘラ(紙に折り目を付けるため)
☆ 寒冷紗(本を補強する)
☆ いらない紙(糊を塗る際の汚れ防止)
☆ 手を拭くための濡れタオル
☆ マスキングテープ

1.本文(ほんもん)を用意します。

本文とは、写真や文章など本の内容となるページのことです。
本文の裏を貼り合わせるので、裏は白紙です。

2.本文の半分の大きさで、表紙と裏表紙を用意します。

3.本文を半分に折ります。

4.折り目をヘラなどでこすって、しっかり折ります。

5.本文の小口側の裏に鉛筆などで印を付けます。

本文が余白のあるページだった場合、糊付けする際に間違えないようにするため。

6.上下を確認しながら順番に並べます。

本文の外側に見返しを付けると尚良いですが、今回は付けません。

7.背をそろえて、クリップで固定します。

上から見るとこんな感じ。

8.背にボンドを塗ります。

9.いらない紙にボンドを塗った背を押し付けます。
クリップを若干上にずらし緩めたら、背を紙に押し付けたまま本文をグニグニと揺らし、ボンドを紙の間に浸透させます。

10.背が広がっているので、紙ごと持ち上げ、指で背をつまんで接着します。

紙をはずしたら、再度ボンドを塗ります。

背だけを接着した状態。

11.工程5で印を付けた箇所を目安に糊付けします。
糊がはみ出るので、いらない紙などを挟んでおきます。

糊を塗る幅は紙の端から3ミリ~5ミリくらい。
塗る際に本を開きすぎると背が取れてしまうので、開きすぎないように気をつけます。

12.塗ったら一旦本を閉じ、上から押さえて接着させます。


1ページごとに、塗っては閉じてを繰り返します。

こんな感じになります。

13.寒冷紗を背を跨ぐように貼ります。

背をのり付けしただけだと、開閉を繰り返すうちに剥がれて本がバラバラになってしまいます。 寒冷紗で背を補強し崩壊を防ぎます。

寒冷紗は補強が目的なので、そんなに大きくなくて大丈夫です。

14.前工程で付けた寒冷紗をまず本文に糊付けし、その上から表紙や裏表紙を貼ります。

ハードカバーにしたい場合は別工程となるので、この表紙は張りません。 いろんな方がやり方を公開しているので、それらを参考にしてください。

15.背を覆うように和紙や色紙などを貼付けます。今回はマスキングテープを張りました。

完成!

※小口を1ミリほどカッターで切り落として整えると、見た目も良く、めくりやすくなります。 カット幅が狭すぎると失敗しやすくなるので注意してください。