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Tiny Princess―タイニー・プリンセス
極小輪 早咲き〜春咲き 1961年 アメリカ(洋種ツバキ/ミニチュア/有香)
Tiny Princess 2005/03/21撮影
(2005/03/21撮影 右奥に写っているのは香妃)
しっとりとした練り絹の白にほんのりとピンクを染め出す。一重〜半八重咲きの極小輪。
雄しべは筒形で上で不整形な梅芯状に開く。基部はほのかな紅。小旗弁が出る。有香。
花期
早咲き〜春咲き。
中〜小形、楕円形、ゆるやかに捩れる。くすんだ灰白緑色。肉質薄くツヤがない。鋸歯は粗大だか鈍い。
強いが成長は遅々としている。伸びるがたれない。きゃしゃで多毛の枝は長く伸びるが枝垂れる典型的叢状樹形になる。
来歴
1961年 アメリカ(沢田幸作の代表作)。ジャポニカ×フラテルナ。
母樹はヤブツバキ(ジャポニカ)系のアケボノ。ただし日本の曙とは異種というのが定説。
特徴
交雑種。フラテルナを親に持つ以上、ツバキ離れした葉や枝になるのもしかたがない。
花弁に出る淡紅覆輪が美しい。
盛んに種間交雑の交配親に使われているもよう。都姫(都鳥×タイニー・プリンセス)、かずさ姫(玉之浦×タイニー・プリンセス)、風のささやき(寒咲ヤブツバキ×本種)など。

栽培一年目

タイニー・プリンセス 2001年12月 ポット苗
(画像は2001/12/16撮影)

2001年11月28日、京都の山口椿園より接木一年生苗を通販購入。

高さ(接ぎ台含んで)60センチの枝が外広がりに一本伸び、途中小枝が8本ほど伸びている。テキストどおりに枝に絹毛が生えている。

12月半ばまでベランダ、その後は春まで室内の窓辺で管理。

栽培二年目

2003年1月1日、室内置きしていたところ葉が落ちまくって、枝先に2〜3枚ずつしか残っていない。

葉が落ちだした時に、たくさんついていた蕾を一つだけ残して摘蕾した。

根は黒くなっていないから、低温が駄目だったのだろうか?

でも、昨年と同じ条件なので、やはり根詰りか? 季節が来たら植え替えることにして様子をみる。

2003年4月10日、4号ロングポットからφ18cmスリット鉢へ鉢上。

用土は、日向土(小粒1+中粒1)9:ピートモス1+活性炭適当量。

2003〜2004年の栽培記録

開花なし。植替なし。

2004〜2005年の栽培記録

Tiny Princess 2005/03/30撮影
(2005/03/30撮影)

2005年3月19日、苗入手後、初めての開花。4月3日の最後の開花までに合計22輪の花が咲いてくれた。

香りは思っていたよりも強く、香妃よりも強いように感じた。

一輪目の花は大きくて6.5cmあったけれど、その後、だんだんと小さくなって行って、後半は極小輪サイズに咲いた。

蕊が鴇色を帯び、咲進むにしたがって覆輪が際立ち美しかった。弁端の微妙なフリンジが端正さを出していると思う。

枝に毛があり、葉もシルキーであまり綺麗だと感じないのだけれど、花をみると、可愛くって、気品があって、名前とマッチしていると感じた。

花が残っていたけれど、2005年4月4日、φ18cmスリット鉢からφ21cmスリット鉢へ鉢上。

用土は、日向土(小粒1+中粒1)9:ピートモス1+活性炭適当量。針葉樹チップでマルチ。

肥料をこれまでの化成肥料から、有機固形肥料に変更。

2005〜2006年の栽培記録

今期は開花なし。前年、鉢替えしたので、今年は植替える予定なし。

植替え作業時に、根も枝も切り詰め過ぎてしまうので、翌年の開花がないことが多い。仕方なかったと思う。

芽が一杯出来ているので、来期に期待。

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last updata:2005/04/22