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有楽―うらく (別名 太郎冠者―たろうかじゃ)
中輪 十二〜四月咲き 東京(江戸ツバキ/侘助ツバキ)
有楽 2005/03/02撮影
(2004/12/10撮影)
紫を含んだ紅色〜淡桃色、ときに白斑も入る、一重、筒咲き〜ラッパ咲き、中輪。
長楕円、中〜大形。先端は急尖、鋸歯荒く、葉面中折れ。
立性、強い。
来歴
関東では太郎冠者、関西では有楽と呼ばれ、また京都・長福寺では小式部の名もある。
江戸中期の園芸書『本草花絵巻(ほんぞうはなえまき)』(1734年)に図と説明があり、「…色うす紫、早咲きにて正月中旬より開くゆえ、ツバキの呼び出しなりという、生花に至極よし」の説明がある。太郎冠者の名は《ツバキの呼び出し》の意で、早咲きの品種の少なかったこの時代には、茶席の花として貴重な存在であったと思われる。
特徴
枝打ちの粗い樹形は、従来のツバキにはない異質性が感じられ、様々な起源説が唱えられている。ワビスケツバキではあるが、わずかに結実し。その実生からは、ワビスケ品種がいくつも報告されている、ワビスケ出生の母種。
太郎冠者実生グループ 子房密毛。

栽培一年目

太郎冠者(有楽) 2001年12月 ポット苗
(画像は2001/12/16撮影)

2001年11月28日、京都の山口椿園より接木一年生苗を通販購入。

高さ(接ぎ台含めて)20センチ 一本伸びているだけだけれど、立派なタケノコ芽が4つほど見れる。

12月半ばまでベランダ、その後は春まで室内の窓辺で管理。

栽培二年目

2003年6月30日、4号ロングポットからφ18cmスリット鉢へ鉢上。

用土は、日向土(小粒1+中粒1)9:ピートモス1+活性炭適当量。

2003〜2004年の栽培記録

開花なし。植替なし。

2004〜2005年の栽培記録

有楽 2005/02/27撮影
(2005/02/27撮影)

2005年3月1日、二輪同時に苗入手後、初めての開花。

花はこの二輪のみで、どちらも3月8日に落花した。

有楽 2005/03/02撮影
(2005/03/02撮影)

紫を帯びた花が有楽らしく咲いたと思うのだけれど、移動の際に傷つけたらしく花弁に傷が多かったのが残念だった。

花径はテキストどおりの中輪に咲いた。

2005年4月3日、φ18cmスリット鉢からφ21cmスリット鉢へ鉢上。

用土は、日向土(小粒1+中粒1)9:ピートモス1+活性炭適当量。針葉樹チップでマルチ。

肥料をこれまでの化成肥料から、有機固形肥料に変更。

2005〜2006年の栽培記録

2006年02月16日、今シーズン、初開花。花径5.5cm。後日、全開して花径7.5cm。

有楽 2006/02/18撮影
(2006/02/18撮影)

紫を帯びた桃色が綺麗。

02月25日、1輪目の平開してしおれた花、ひっぱるとポロリととれた。蜜、たっぷり。

02月25日、2輪目開花。花径5.5cm。後日、全開して8cm。

02月26日、3、4輪目開花。花径5cm。後日、全開して7.5cm。

03月06日、朝、2輪目、昼、3輪目、自然落花。

順次咲き進み、前日、6輪目が自然落花した翌日の、03月17日、最後の7、8輪目開花。花径、全開して6cm。

03月24日、朝、7輪目、自然落花。翌日、最後の花、しおれて汚くなったので、とる。

今期は最初と最後の花が自然落花しなかった。

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last updata:2006/03/31