[HOME][椿のページ]>・椿を楽しむ―育て方(鉢栽培)

※くわしい栽培法は必ず本をみて下さい※

用土

ツバキに適した用土は、水はけ、水もちが良く酸性(pH4.5〜6.0)のもの。石灰等のアルカリ資材を使ってはダメ。

本に載っているのは、鹿沼土と日向土の等量混合や、鹿沼土・日向土・赤玉土の等量混合などが多く、私も以前は鹿沼土と日向土の等量混合を使っていたのですが、現在では、同じ関西(京都)の山口椿園さんお勧めの用土使っています。

日向土9ピートモス1を混ぜたものです。

暑くて湿度の高い関西の戸外で管理するのに適した用土だと思います。

鉢の大きさによって日向土の粒サイズを変えて混ぜています。

山口椿園さんから通販した4号ロングポット接木苗に使われていた日向土はかなり細かい粒だったので、一年後にφ18cmスリット鉢に鉢替えした時、同じサイズの日向土とそれより1サイズ大きな日向土を混ぜて使いました。

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本では、駄温鉢やプラスチック鉢の深目のものがお勧めとされています。

管理人の場合、駄温鉢だと重くて動かすのが大変。倒れた時に割れる。割れた鉢の処分に困る。等の理由から、プラスチック鉢を使うようになっていました。

どこででも手に入るプラスチックの、長鉢とか懸崖鉢といわれる深目の鉢の底にゴロ土をいれて、ツバキ用の用土で植えつける、というのが妥当なやり方だと思います。

家にはバラと果樹を育てるためにスリット鉢の買い置きが大量にあり、スリット鉢だとゴロ土を使わないで植えられるので、植替え時に出た古土の処分が楽ということで、スリット鉢を使っています。

メリットは、上にも書いた、ゴロ土を使わなくて済むこと。

デメリットは、スリット部分から土が落ちること。

スリットが入っている部分に根が廻らないのでは、と心配したけれど、2005年の鉢替え時に、底まで根が廻っていたので、その点は大丈夫みたいです。

お勧めは出来ませんけれど、スリット鉢でもとりあえず育ってます。

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潅水

椿の根は過失厳禁。自根(挿木苗)だと、特に、根腐れに注意。

夏の水遣りは、普通、一日一回、午前中か夕方に与えるものみたいですけど、乾かない我が家では、半日日陰に鉢を置いて、二日に一度、早朝のみ与えています。

夏場は夕方に水をやったほうが良いと本には書いてある。それ以外の季節は午前中推奨。

通常、表面の土が乾いたらタップリ与えるのですが、花芽を形成する前後で、加減が必要となる。

多くの本で5月中旬から6月上旬まで、水を控えるように、と書いてあるのですが、『NHK趣味の園芸―よくわかる栽培12ヶ月 ツバキ、サザンカ』では、もう少し詳しく載っています。

「5月後半と6月前半の水加減が花つきを左右します。前半では芽の伸びに合わせてやや多めに、後半は花芽の形成前段階として、水やりを極端に減らします。水やりのめどは、新梢の先端がやや垂れ気味になるまで待ち、根を一時的に乾燥状態にすることが重要。6月上旬までこの方法を繰り返すと花芽がよくつきます。(P.43より引用)」

2004年までは5月中旬から6月上旬まで水を少なく管理しましたが、2005年は最初の方たっぷりやって、後半、極端に減らす、をやってみました。

2005年9月現在、蕾、ついている鉢はついている。

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肥料

肥料は、春(4月)と秋(9月)の年二回与える、となっていますが、花弁数の多い大きな花でなければ、秋の肥料はなくても花は咲くようです。

肥料切れの心配のない、マグァンプKを4月に土に混ぜておくのが簡単で確実な方法だと思います。

有機肥料を使うのが好きな管理人は、今年から、ボカシの有機固形肥料を使い出しました。

φ21cmスリット鉢の縁に3粒を半分埋めて使用。

秋の追肥は、有機液肥の薄いものをたびたび与えることで乗り切ろうかと思います。

2005年初めて肥料のやり方をかえたところなので、結果は不明。

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病害虫

無農薬栽培をしているので、酢と焼酎と木酢を混ぜた「ストチュウ液」や、ジックニームを散布し、虫が出たら手で取る「テデトール」を実行してます。

椿の害虫で一番有名(?)で嫌われているのは、チャドクガかと思います。

4月下旬と7月上旬の、年2回発生するらしいので、栽培株数のすくない我が家では、その前に葉裏を一通りチェックしてはいますが、幸いにも現在までに、発生してことはありません。

葉の裏に産卵されるので、手鏡で葉裏をチェックすると良い、と日本ツバキ協会の会員向け発行物で読んだ記憶があります。

病気もちょこちょこ出ていますが、あまり気にせず、見苦しくなった部分を切り取る程度でも、全体には広がらず事なきを得ております。

常緑樹なので、虫食い跡がついてしまうと、長く、残ってしまう不都合はありますが、無農薬だから仕方がないやと、気にしないことにしています。

薔薇のぼろぼろっぷりに慣れている目には、椿の葉は綺麗な方だなあと、気楽に育てています。

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作業の流れ

花が終ったあと剪定し、鉢植の場合、2〜3年に一度、植替え・鉢替えが必要です。

作業適期は、春・3月中旬〜4月上旬、梅雨・6月中旬〜7月中旬、秋・9月中旬〜10月中旬。

早咲き品種を中心に揃えている管理人のところでは、花が終った鉢から、春の作業適期に鉢替えします。

4月上旬を過ぎても咲き続ける品種は、入梅してから作業します。

花が終り次第、順次剪定するので、同時期に植替えしたほうが、切り詰めた根とのバランスを考える必要がなく都合が良い。

梅雨に植替えるときは、根を切り詰めた分、枝先を切ってしまうと、せっかくの蕾も失ってしまうことになるので、間引く程度にとどめなくてはいけない。

ややこしいので、春に作業する方が好き。

8月に入ると枝の先端部にできる花蕾が丸味をおびて、細く小さい葉芽とははっきり区別が出来るようになるので、摘蕾の作業に入れる。

蕾がつき過ぎた枝は、蕾を2個ほど残して摘蕾したほうが残った蕾の生育がよくなるが、我が家は極小輪の品種が多いので、放置も多い。

小苗に数多くの蕾がついたものや、株が弱ってたくさんの蕾がついたものなどは、見つけ次第、摘蕾し、樹勢の消耗を抑える。摘蕾は9月中には済ませてしまう。

椿はかなり丈夫な植物で、家で枯れた椿はこれまで一本だけ。

鉢替えしたあと枯らしてしまったのですが、それも、鉢替え後、飼い猫にひっくり返され、慌ててまた植えて、それをまた猫にひっくり返されたという、事故(?)で枯れた一本だけです。

枝ぶり良く育てるのは難しくて、そのあたりは全然ですけど、枯らさないようには、鉢植なら、特別弱い品種でない限り、心配ないようです。

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last updata:2005/10/07