バラ科ワレモコウ属 耐寒性 好日性 多年草
原産地…ヨーロッパ〜温帯アジア 別名…garden burnet
学名…Sanguisorba minor 和名…オランダワレモコウ
(2004年秋播種苗 2005/03/09撮影)
丈夫な匍匐性の根茎に優美な羽状葉が叢生し、初夏には細長い茎に球状の花が咲く。緑色の花には赤い小花が点在する。
若葉はキュウリに似た香りがし、気分が休まる風味を持つ。生の葉にはビタミンCが含まれ、消化を助ける。
足で踏んだりつぶしたりすると空気中に、心ときめく芳香を漂わせてくれるので、フランシス・ベーコンは野生のタイムやウォーターミントなどと一緒に、あぜ道に植えるよいと述べている。
家では、若い葉を、サラダ、ハーブバター、ハーブチーズなどに利用しています。
他には、優美な形の葉や球状の花を切花に。花はドライフラワーにもなる。
バラ科ハゴロモグサ属 耐寒性 やや暑さに弱い 多年草
原産地…ヨーロッパ東部〜小アジア 別名…Dewcup
学名…Alchemilla vulgaris 和名…ハゴロモグサ
中世のマントを想像させる扇形でひだのついた10cmほどの葉は、銀色の細かな毛で覆われ、これが露や雨の滴を集める。
属名のAlchemilla(アルケミラ)は、「小さな魔法的なもの」という意味のアラブ語Alkemelych(英語ではalchemy)が語源で、この葉に集まる液体が特別の魔力を持つとして錬金術師たちに重んじられてきたことにちなんでいる。
名前の由来は女性疾患に使われたことと、葉の形が聖母マリアのマントに似ていることによる。
暑さに弱く、大阪では何度も夏越しに失敗しては、何度も苗を購入している。それでも、育てたい魅力のあるハーブ。
明るい色の葉は形や独特の質感が良い。切花として市販されている花も、どんな花とも相性がよくて使いやすい。
我が家では生育がよくないため、葉数を減らす気になれず、ハーブとしての利用はしていない。特徴のある葉を生かすように植栽し、花を切花として利用している。
バラ科オランダイチゴ属 耐寒性 常緑多年草
原産地…ヨーロッパ南部、アジア、北米 別名…ヨーロパクサイチゴ
学名…Fragaria vesca 和名…エゾヘビイチド
(2004年秋播種苗 2005/03/09撮影)
明るい緑色の3枚に分かれた複葉が根元からロゼットを作り、夏から秋にかけて果実がなり、匍匐茎(ランナー)が出て、その先に仔苗ができる。
今ではイチゴといえばオランダイチゴ(F. ananassa)が有名だが、ヨーロッパではかつてはこのワイルドストロベリーが広く栽培されており、キリスト教では正義の象徴とされていた。イチゴは聖母マリアに捧げられ、星占いでは金星に献呈された果物のひとつである。
栽培イチゴに比べると、実は小さいし酸っぱいし、下草として地植にしている我が家では、人間が食べるより虫に食べられる方が多い。
家では四季成り性でほとんどランナーの出ない「アレキサンドリア・ストロベリー」の種子を購入・播種して栽培している。
傍にボリジを植えると育ちが良くなるらしい。見た目の取り合わせも相性がいいのでコンビで植えている。