フトモモ科コバノブラッシノキ属 半耐寒性 常緑低木
原産地…オーストラリア北東部の湿地帯 英名…medical tea tree
学名…Melaleuca alternifolia
オーストラリアのニューサウスウェールズ原産。
細い歯が松葉のようにつき大木になる。
医療用・アロマテラピー用の精油「ティーツリー油」の原料植物。
原産地では葉を傷や火傷、皮膚病の治療に用いてきた。現在は精油生産用に栽培される。
同じくティーツリーと呼ばれる、ニュージーランド原産の別属のマヌカと違って、ハーブティーには出来ない。
家ではマートルのフレッシュハーブと混ぜて、喉が痛むとき吸入に利用。常緑で若草色の葉は冬期の切花に重宝します。
安全性の高い精油は、皮膚のトラブルから粘膜の炎症まで利用価値が高く、我が家でも常用しています。
フトモモ科ギンバイカ属 半耐寒性 常緑低木
原産地…ヨーロッパ、中東 英名…common myrtle
学名…Myrtus communis 和名…ギンバイカ
ギリシャの伝説では、マートル(Myrtle)はヴィーナスのお気に入りの尼僧で、ヴィーナスは、彼女を香り豊かな常緑樹に変えて、熱狂的な求婚者から守った。
ヴィーナスはトロイの王子パリスが、彼女のその美しさを讃える黄金のリンゴをささげた時、マートルの花冠を身につけた。
ヴィーナスと愛を象徴するマートルは、しばしば婚礼用のリースに織り込まれる。
ローマ人は、祭りや婚礼、祝宴で、ふんだんにそれを飾った。
アラビアの物語には、天国を追放されたアダムが、イヴに愛を告げた木陰の休息所から、その小枝を持ち出したと書かれている。
和名のギンバイカは、花がウメの花に似ていることによる。
【コモンマートル】
葉と花に芳香がある常緑低木。葉、花芽、黒い実を香料用・料理用に使う。
家ではつやのある常緑の葉をティーツリーと混ぜて喉が痛むときの吸引に利用。
冬期は葉の色が悪くなるけれど、葉がさほど大きくないので、見苦しさもそれほどではない気がします。葉の大きいローレルなどとは違い、目隠しにしても何処か軽やかです。
切花として利用。
【ドワーフ・マートル】
学名…M.communis subsp.'Tarentine'
(2002/06/13撮影)
コモン・マートルより葉が小さく、樹形もコンパクトな品種。
家にあるマートルの仲間では一番古く、地植にして1.8m程度に育っていたけれど、転居のため置いて来た。現在育てているのは、挿木で持ってきた分。刈り込みに強い。
香料用・料理用としてマートルと同じ使い方が出来るようだけれど、家では観賞用として栽培。
冬期、葉が小さい分マートルより色のくすみが目立たず、切花にしても綺麗。
【斑入りドワーフマートル】
学名…M.communis subsp.tarentine'Micro-phylla Variegata'
変種のドワーフマートルの斑入り葉。
コンパクトな樹形になる。
観賞用に栽培。
フトモモ科ユーカリノキ属 非耐寒性 常緑高木
原産地…オーストラリア
学名…E.citriodora
(2001/12/13撮影)
レモンの香りの樹液は98%のシトロネールと含むといわれる。
幼葉には最初毛が生えるが、徐々に↑画像のように無毛となり光沢のある淡緑色葉になる。
アレンジやポプリに利用されるが、服用は避ける。
乾燥しても香りが長く残る。水揚げが良くないので(切ってただ水に挿しただけでは駄目レベル)、手間をかけるのが邪魔くさい私は切花にはほとんど使わない。
(2001/12/13撮影)
樹高20メートルにもなる高木だけれど、剪定して鉢植えでコンパクトに育てられる。
葉を全て切り落として、一本の棒状態にしたところからでも、芽がでて葉が茂る、丈夫な植物。
東京近郊の暖かい庭では戸外でも育つらしい。大阪南部にある我が家でも鉢植で特に何もしなくても越冬します。