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コリアンダー
セリ科コエンドロ属 半耐寒性 好日性 1年草
原産地…地中海沿岸  英名…coriander,Chinese parsley
学名…Coriandrum sativum 和名…コエンドロ 別名…カメムシ
コリアンダー 2002/03/29撮影
(2002/03/29撮影)

最も古い時代から栽培利用されてきたハーブのひとつで、エキゾチックな料理に使い道が多く、中・南米、中近東、中国などでは毎日の食卓に欠かせないハーブとなっている。。

葉には独特な香りがあり、サラダやスープに。

苦手な人も多いけれど、少量ずつ慣らして行けば、美味しく食べられるようになるみたい。

種子はカレー粉のほか薬草としても使われる。

↓画像は↑画像の花が咲いたあと、枯れるに任せて放っておいたもの。

コリアンダー 種子 2002/06/10撮影
(2002/06/10撮影)

暖地では秋蒔すると株が大きく育ち、種子の収量も増えるけれど、家では、フレッシュハーブとしての利用のみなので、春と秋、適当に切れないように蒔いています 。

キク科やシソ科のように挿木の出来ないセリ科の一年草は種を蒔いて育てるしかない。セリ科は全てそうだけれど、根が植え替えに弱い。直播するか、ポットに蒔いて間引いて苗を作り、土を落さないようにそっと定植する。

同じくセリ科の特徴として、種子の劣化が早いので、残った種子はなるべく早く蒔いてしまうか、数年経った古い種子は発芽率が下がっていることを考慮して、多めに蒔いたほうが良いみたいです。

セリ科独特のパラソルみたいなピンクの花は可愛いのだけれど、香りがきつくて切花には使えない。

チャービル
セリ科シャク属 半耐寒性 1年草
原産地…ヨーロッパ東部~アジア西部 別名…セルフィーユ
学名…Anthriscus cerefolium 和名…ウイキョウゼリ
チャービル 2004/06/16撮影
(2004/06/16撮影)

パセリに似た独特の風味を持ち、フランス料理には欠かせないといわれるフィーヌゼルブの一つ。

半日影で育てた葉がもっとも香りが強い。パセリと同じく水持ちのいい土に植えたほうが上手く育ちます。

フレッシュの茎葉をまぜたチーズオムレツが好きで、よく作ります。

ディル
セリ科イノンド属 半耐寒性 好日性 1年草
原産地…ヨーロッパ南部~アジア西部
学名…Anethum graveolens 別名…イノンド

日本には、江戸時代の中期にヨーロッパから渡来した。種子はスパイスとして使われる。

爽やかな香味のある葉は、ピクルス、酢、魚などと相性がいい。

家では魚料理によく使います。

これは料理とはいえないレベルですが、熱いご飯にバターを混ぜ溶かし、瓶詰めの鮭フレークをのせ、ディルの葉を散らしたものが好き。

フェンネルより小振りの黄色い花を切花にも利用します。

パセリ
セリ科オランダゼリ属 半耐寒性 好日性 2年草
原産地…地中海沿岸 北アフリカ 別名…Persil/モスカールドパセリ
学名…Petroselinum crispum 和名…オランダゼリ

もっとも良く知られているハーブ。料理の付け合せによく使われるのは、葉の縮れたカールドパセリだが、イタリアや南仏では、葉が平らなイタリアンパセリが一般的。こちらの方が、風味が強く、耐暑性も強い。

いずれもビタミンCをはじめとするビタミン類と鉄分などのミネラル、カルシウム、殺菌力のある葉緑素を豊富に含むほか、全草にアピオールという成分が含まれていて、通経などの薬効が高い。

日本への渡来は確かではないが、『大和本草』(1708年)にオランダゼリとしてその名が見られる。

【モスカールドパセリ】
モスカールドパセリ 2005/03/01撮影
(2005/03/01撮影)

一般的な葉が縮れたパセリ。

随時摘み取り利用の他、茎ごと収穫して、冷凍保存の袋に入れて冷凍。使うとき袋の上からもみ砕くと簡単にみじん切りが作れる。

【イタリアンパセリ】
学名…P.crispum var.neapolitanum
イタリアンパセリ 2005/03/01撮影
(2005/03/01撮影)

春蒔きだと年内に花が咲いて寿命が尽きてしまうので、秋まきで冬の間ロゼットで十分に根を張らせ、春から収穫した方収穫期が長くなり収量も増える。

バジルとかもそうだけど、葉をドンドン収穫して使うものは、ハーブの中では多肥が必要となる。

それだけ生長するのだから当然なのだけど、同じような肥料管理をローズマリーやタイム、レモンバームのような香気が命のハーブですると株は大きくなっても香りの薄いものや、種類によってはヘタしたら枯れるので要注意。

フェンネル
セリ科ウイキョウ属 耐寒性 好日性 多年草
原産地…ヨーロッパ南部~アジア西部 別名…スイートフェンネル
学名…Foeniculum vulgare var.dulce 和名…ウイキョウ
フェンネル 2005/03/01撮影
(2005/03/01撮影)

古代エジプト時代には、早くも栽培されていた記録の残るハーブでローマ人にはとりわけ珍重されていた。

種子はスパイスとして使われる。葉はサラダやスープに散らしたり、魚料理に利用。

近縁なため、異花受粉する可能性があるディルやコリアンダーの傍には植えないことと本にはあるが、我が家の庭は狭くて離すことが出来ない。三種とも種子の収穫をあきらめることにして、近くなっても気にせず育てている。

大型のハーブだけれど、鉢栽培ならそんなに大きくならない。

ディルよりも大きな黄色いパラソル型の花を切花として利用。

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last updata:2005/03/09