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※くわしい栽培法は必ず本をみて下さい※

用土

以前は岡山県の日本ばら園さんお勧めの、ピートモスと堆肥を半分以上使った用土を使用していたのですが、大阪府下の当地では良くなかった。

ピートモスが入るとなかなか乾かない。一度乾かしてしまうと、吸水せず、バケツに漬けなきゃいけないなど、水遣りが難しかった。

同じ大阪府下にある京阪園芸さんにいろいろお話を伺い、用土を変更。

ホームセンターで売っているような安い花の土に赤玉土の中粒とパーライトの小粒を混ぜたものを勧められ、2002年12月より、

花の土20L+赤玉土14L+パーライト10L+活性炭5L

という土を使っていますが、ピートモスが入ったものより、大阪では良いです。

2004年秋に果樹を増やし、それ用に川砂を一割ほど混ぜることにしたので、以降、順次、バラもこの川砂を混ぜたものに変えようかと計画するも、2004年末にはバラを植替えしなかったので使用せず。

一時、肥料の入っていない花の土が手に入らなくなり、赤玉土と腐葉土をベースに川砂を混ぜた用土に変えたこともあったけれど、これは手間がかかり、成績は手軽な花の土ベースと目立った変化がなく、コストがかかるのでやっぱり止めることに。

2005年11月、来月のバラの植替用土を用意する段になって、この一年使用した砂混の用土が果樹にも草花にも特に良いように感じなかったので、川砂が重いこともあり、元の用土を標準に戻すことにしました。

結局、バラでは「花と野菜の土」の質が変った以外は、一度も別用土を使わなかったことになります。

各用土のリッターは、一袋とか袋×2分の1とか、量りやすい分量にして、80L以上入る、大きなタブで混ぜています。

微塵を取り除くことはしていませんが、大丈夫みたいです。

野菜を育てる時は過燐酸石灰を鉢底近くに生ゴミや肥料と一緒に埋めるので、土に石灰類を混ぜていません。

植替え時、日本ばら園さんのテキストに載っていた飽和石灰水を作って潅水しています。

とりあえずそれでpH矯正出来ているのか、育っています。

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バラの栽培でお勧めとされている、南出株式会社さんの「とんでもないポット」(以下スリット鉢)を使用。

スリット鉢だとゴロ土を使わないで植えられるので、植替え時に出た古土の処理が楽です。

スリット鉢とそうでない鉢の育ちの違いというのは、栽培がヘタなせいか、実感ありません。

スリット鉢はもともと生産者さん向けの鉢なせいか、比較的安価。そのため、薄いので、熱を伝えやすい。南出株式会社さんのサイトでも紹介されている、二重鉢にして使っています。

空のスリット鉢にレンガを置いて、そこに栽培鉢をいれておく、というものなのですが、レンガを使うと重くて動かすのが大変なので、鉢皿を裏返して置いてます。

ちなみに色は茶色を使っているのですが、これはツバキもスリット鉢で育てているので、バラは緑と分けるのは大変だったため。

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潅水とマルチ

乾きの悪い我が家の場合、一番日当たりの良い場所に置いても、夏でも早朝一回の水やりで事足りる。

建物に近い日照時間が短い場所に置いた鉢だと、夏で2〜3日に一度の水遣りになります。

ホースを使いヘッドをシャワーにして手早く水遣り作業を済ませているので、土が水圧で削られないようなマルチが必要。

京阪園芸さんの本にのっていた水ゴケか、果樹栽培の方法を勉強していて見つけた、針葉樹チップをマルチに使用。

このマルチはどちらもきっちり土が見えないように施すと、コガネムシの産卵避けになり、確実に幼虫による根の食害を防げる。

マルチが痩せて少しでも土が見えていると産卵されるので、要注意。
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肥料

土には混ぜず、レバープランツ有機マグカリン(N1−P17−K10−Mg7)か、バイオゴールドクラシック(N2−P8−K4)を、1月に鉢の縁にそって置いて使用。

追肥は花後に、東商超醗酵油粕(N4−P6−K2)か、レバープランツぼかし肥料(N5−P5−K5)の固形を土に半分埋めて使用。

梅雨明け後から夏秋の間、レバープランツ有機液肥(N5.5−P7−K7)を規定より薄くして潅水がわりに度々与える。葉からPの多い肥料を吸わせると、葉がかたくなって病気に強くなる、と以前教えてもらったことがあるので、ストチュウに混ぜて葉から吸わせたりもする。

強くなったかどうかは実感ないけれど、薄い液肥を葉から吸わせるのは、成長に良いようなので、気が向いたらやっている。

春と秋の開花前と、植替えせず増土した鉢では12月に飽和石灰水を潅水。

保管場所や長く置いておくと劣化するのではと心配で、バラ以外の植物と共用できる肥料を使っているけれど、バラ専用の肥料で良いものが色々出ているようなので、それを使ったほうが手軽で有効かも。

かなり適当に管理しているけれど、春の開花は大失敗することなく咲いてくれる。

秋は、夏をいかに過ごすかにかかってくる訳だけれど、無農薬のくせに度々見廻って虫を手で取る「テデトール」をしないため、年によっての当たり外れが大きい。

2004年は負かされました。

2005年の春はバラの当り年だったらしく見事にさいてくれましたが、秋は例年のごとく、ぽろぽろ咲いているだけ。

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病害虫

無農薬栽培をしているので、酢と焼酎と木酢を混ぜた「ストチュウ液」や、ジックニームを散布し、虫が出たら手で取る「テデトール」を実行してます。

葉がある時期、ストチュウとジックニームを一週間交代で散布することを目標としているのですが、天候や体調の都合で、飛び飛びになってます。

夏場で野菜の収穫が立て込んでくると、ジックニームは散布せず、毎週ストチュウを撒く。

ストチュウに時々、有機液肥を混ぜて与えると、元肥が切れ掛かった野菜に有効。

根から吸わせると病気が出るとかで、追肥は葉から吸わせる。

分けるのが邪魔くさいので、バラも一緒の管理。

そこを頑張って、二週に一回ジックニームを撒けば、もう少し害虫マシになるかと思うのだけれど……。

ストチュウは虫に効いている実感なし。うどん粉病には効いているような気がする。

出始めに、三日ごとくらいに撒いて、そのあと五日、一週間として行くんだけど、広がりが抑えられる。

でも、黒点病や虫には殆ど効いてない、あるいはまったく効いてないのか。

夏前にすでにバラの葉はボロボロです。

秋の剪定時、本葉(5枚葉)が5枚残るように、という目標を達成するのが難しいくらい悲惨な姿になっています。

マルチのところでも書きましたが、コガネムシの産卵防止と潅水時の土の削れ防止のために、水ゴケか針葉樹チップで土が見えないようにマルチしてます。

一般に発病したら助からないとされている根頭がん腫病は信頼できる業者から苗を買うことで、かなり発生を抑えられると思う。

これまで、発病した株は速攻で抜き捨てていたのですが、木酢液を使って治ることがあるようなので、2005年09月、白いゴルフボール大の瘤を見つけて取った株で試してみようと、実験中。

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作業の流れ

通常の植替えは12月にする。暖地なので2月上旬頃まで可能だけれど、その頃になるとより寒いので、年内に済ませてしまう。

2〜3年に一度しか植替えないことが多いので、作業する時は、根を水に漬けて古い土を全部落としてしまう。

それ以外に、根が廻ったとか、コガネムシの幼虫が根を食害しているとかで、植替えすることもあるけれど、根鉢を崩しすぎなければ、何時やっても大丈夫だった。

害虫被害のため、根を水洗いして土を全部入れ替える場合でも、真夏以外なら根付かなくて失敗したことはない。

誘引が必要な品種は1月に剪定と共に済ませる。

誘引しない品種で、12月に植替えと剪定を済ませていないものは、2月中〜下旬に切っておく。

すべてのバラの剪定が終った後、石灰硫黄合剤を散布するかハケで塗るかすれば良いようですが、体質上使うのが躊躇われるのでこれまで一度も試したことなし。

3月は芽かきと切りもどしに加え、薄い液肥を与える追肥をスタート。ストチュウとジックニームの一週間交代の散布と、そろそろアブラムシが出始めるので、見つけ次第テデトールして行く。

4月も薄い液肥の追肥を続けて、あとはテデトールをひたすら頑張る。ブラインドが出たら、処理して行く。

蕾が見え始め、H.T.のような大輪咲きのバラなら側蕾取りの作業が必要だけれど、家にはないので、すべての蕾を大きくする。

開花前、忘れてなければ、飽和石灰水を潅水後に与える。

5月上旬に咲き出す品種が殆どなので、毎日、体力が続く限りテデトールを実行。

開花が始まった頃から、ストチュウとジックニームの散布を様子を見ながらに変える。

花弁に目立った跡が残ることはないみたいなので気が向いたら散布したりするけれど、収穫用のバラには開花予定日の半月前くらいからかけないようにする。

開花が終った鉢から、お礼肥として有機固形肥料を鉢の縁に半分うめて与える。

二番花を愛でながら、テデトールを続ける。

入梅後はストチュウとジックニームの散布も途切れがち。テデトールもあまりせず、そろそろ放置に近くなってくる。

梅雨明け後、薄い液肥を時々与えて夏を過ごす。

手入れは早朝の水遣り時に、病気の葉を取るくらい。

野菜にやるついでに二週に一回くらいストチュウ液を如雨露で撒く。大儀でジックニームは殆ど撒かず。

8月下旬から9月上旬が秋の剪定時期。一本の樹でも時期をずらして分けて剪定したほうが、秋の開花期が長くなって良いとされてるけど、管理人の場合、秋の花はおまけと思っているので、毎年結局8月末に一度で済ませてしまう。

秋の開花前、憶えていたら、飽和石灰水を与える。

開花後のお礼肥も液肥で済ませる。

結局、夏秋と薄い液肥を途切れることなく与えていることになるかな。液肥をやるの邪魔くさければ、4月から11月の間、月に一回、有機固形肥料与えるのでも大丈夫。

開花期に窒素肥料が残ると花が乱れる、とあるけれど、大輪系を育てていないので、あまり気にしてない。

12月、植替えして植替え後の潅水がわりに飽和石灰水を与えた鉢以外の鉢に、忘れず飽和石灰水を与えておく。

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last updata:2005/11/22